9.石神井川あれこれ
久しぶりに石神井川の散歩道を王子まで行った。本当に久しぶりだ。我が家から王子まで、往復約1時間半くらいで歩く。板橋のこのあたりの桜は、両岸から川に覆い被さるように見事な花を咲かせる。
晩秋から冬には、鴨類が飛来して越冬する。何年か前に、たった一度だが、おしどりを見たことがある。矢鴨で有名になったこともあった。最近ではゆりかもめが目立つようになった。
この川は両岸をコンクリートで固めてあって、川としての風情がないが、元々この川は岸がそそり立っていて、川に降りていくことはできなかった。そう考えると増水したときに、抉られるのを防ぐためには仕方がないのかもしれない。
前に一度上流と下流を散歩したことがあるが、上流は国道17号線と川越街道で横断歩道を回らなければ元の川に戻れなかったし、豊島園の中を流れているので、あたりをうろうろしている内に分からなくなりあきらめたことがある。石神井川は、現在の石神井公園内の池が源流だと聞いている。下流も隅田川に注ぎ込んでいることは、水上バスで確認したことがある。しかし王子から暗渠になってしまって、どこから川が見えてくるか、これもあちこち探したが分からなかった。
ところで、私がここ何ヵ月間散歩しなくなった原因は、第一に殺人事件があったことである。石神井川沿いの老人男性が刺殺され大騒ぎになった。その後、犯人は逮捕されたが誰でもいい、殺したくなったから殺したとのことで、いやな世の中になったものだ。このことがあって、一時期散歩する人が少なくなってしまい、その一人に私も入るのである。原因の第二は体調をくずしてしまったことと、冬の季節になって、何となく億劫になってしまったということだ。
王子は、江戸時代から有名で、吉宗将軍時代飛鳥山は桜の名所で庶民に親しまれた。また王子稲荷があり、参拝客がかなりあったようだ。この飛鳥公園も首都高速道が地下を通る工事があって、そのためか公園内もかなり変わった。
先日、近くの名主の滝庭園に立ち寄った。新緑に包まれていい気分にひたっていたが、どうもよろしくないものがある。これはここだけのことではなく、都内の公園・庭園すべてにいえることだが、カラスの鳴き声のうるさいこと、うるさいこと。都知事がカラス対策に躍起になっていることがよく理解できる。
石神井川は昭和40~50年代頃、大雨が降るとよく氾濫した。原因ははっきりしている。道路がアスファルトで覆われ、雨水が一気に川に注ぎ込まれるからだ。板橋の国道17号線もよく冠水して、警察などのボートが出動したものだ。それが現在はない。遊水池を何カ所か設けたこと、蛇行していた川を変えたこと、その際川幅を広げたかもしれない。
幼児から親しんできた川だ。下水が流れ込まなくなって、かなりの清流になり、鯉も泳いでいるのを見かけるようになった。が、結構ゴミが流れてくる。
人の心を和ませる川であることを願って、明日も健康のため歩くぞ!