22.昨今感じたこと
今年は気象状況が変だ。酷暑が続き幾つもの台風が、猛烈な暴風雨を伴って日本列島を縦断した。各地で河川の決壊や崖崩れが起き大きな被害をもたらした。東京ではそれほどの被害がなかったが、不幸中の幸いともいうべきであろうか。ただこの異常気象で農産物が高騰し、一時期レタスが一個千円などとなり、ついにスーパーでは白菜が四分の一株どころか数枚単位で売られたこともあった。これでは我々庶民は、モヤシぐらいしか口に入らなくなるのではと考えてしまう。
この異常気象は地球の温暖化と大いに関係があるという。この対策は世界規模で行わなければならないが、京都議定書一つとっても、うまく機能していない。やっとロシアが批准したので来年には発効するとのこと、いったい何年かかったことであろうか。アメリカという国は、一番地球を汚染しているのに、批准しない。本当にあきれ返った国である。
天変地異といえば、弱り目に祟り目で、新潟中越地震が発生した。東京でも震度4という揺れがあった。すぐには被害実態が分からなかったが、その時総理大臣は、映画祭に出席していた。秘書官に耳打ちされ、指示を出したようだが挨拶はしなければいけないだろうと、能天気にその場に数時間滞在し、愚にもつかない話をした映像が、テレビに映し出された。なんとまあ、何故こんな人物に国の運営を任せてしまったのだろう。我々自身が愚民であることを自覚しなければならないということか。
地震では、老齢の人々がやはり犠牲になっている。あの地震の揺れには、やはり恐怖を感じる。ショックやストレスで体調をくずすのが原因らしい。また今回は神戸の教訓をかなり学んだとはいえ、道路や鉄道が寸断され救援が思うように出来ないとのことで、今後の課題であろう。
先日、テレビで放映された崖崩れで車に閉じ込められた母子の救出作業を固唾を呑んで観ていたが、一寸気になったことがある。報道のために各社がヘリを飛ばしていたが、轟音で慎重に慎重を期して作業を進めている人々の集中力を奪ってしまっているのではないだろうか。報道のあり方に疑問を感じた。
それともう一つ、イラクのテロ組織に拘束された青年、とうとう極めて残忍な方法で殺害されてしまった。肉親の方の無念さはよく分かる。決して非難中傷ではないが、やはり彼の行動は軽率だといわれても仕方ないのではなかろうか。危険だからと周囲の制止を振り切って、まあ大丈夫でしょうと観光気分でイラク入りしたそうだ。結構そんな感覚でイラク入りする若者が多いようだが、注意してもらいたいものだ。
2004年11月5日